
自分がどう生きたいのかはっきりしない
自分らしさって何だろう?
何のために生きているのかがわからない
こうした悩みは、実は “自分の価値観が曖昧なとき” に必ずと言っていいほど現れます。
かつて私もまったく同じ状況でした。
何のために生きて、何のために働くのかがわからなくなり、お金を稼ぐことばかり考えていました。「お金さえあれば幸せになれる」と思い込んでいた時期です。
しかし、月〇〇〇万円という当時の目標を達成したあと、驚くほどモチベーションが湧かなくなりました。
「お金のために働く」という目的は、あるラインを越えると強制終了してしまうのです。
その結果、私は深く考えすぎてしまい、うつ状態に陥りました。
人生の方向性を完全に見失ったのです。
しかし振り返ってみれば、あの迷いの正体はとてもシンプルでした。
「自分の価値観が曖昧だった」
この一点に尽きます。
■ 価値観が曖昧だと、人は迷い続ける
あなたにもこんな経験はありませんか?
- モチベーションが続かない
- 仕事を変えても幸せにならない
- 他人の意見に簡単に揺さぶられる
- 自己啓発本を読んでも変われない
私自身、価値観が曖昧だった頃は、有名人の名言やインフルエンサーの意見に毎日のように振り回されていました。
もしあのまま価値観を明確にしなかったら、今も私は人生に迷い続けていたでしょう。
しかし大丈夫。
価値観は、外に探しに行くものではありません。
もともと自分の内側に眠っています。
正しい方法で掘り起こせば、誰でも必ず見つかります。
この記事では、価値観が人生を左右する理由と、価値観探しを妨げる3つの誤解を、すべてわかりやすくお伝えしていきます。
■ そもそも価値観とは何か?
一般的によく使われる言葉ですが、正しい意味を理解している人は多くありません。
価値観とは──
「価値を認め、大切にしたいと自然に思えるもの」。
たとえば、あなたがある出来事に対して強くモチベーションが湧いたとしたら、その裏側には必ず価値観があります。
私の場合は「好奇心」が大切にしている価値観です。
だから新しい体験を前にすると、内側からワクワクが湧いてきます。
“何のために生きるのか”
その答えも、自分の価値観が決めているのです。
■ 価値観が収入や幸福度にまで影響を与える理由
興味深い研究があります。
コーネル大学がアメリカ人5,000人を10年間追跡した調査によると、
「自分の価値観に従って生きている人ほど、収入と貯金額が多い」
という結果が出ています。
偏差値にして1ポイント価値観の明確さが高まるだけで、
なんと貯金額が244万円アップしたというデータも。
その理由はシンプルです。
- 自分の価値観に沿った生き方はモチベーションが自然に湧く
- 迷いが減り、行動が安定する
- 無駄遣いが減る
- 外部の誘惑(広告・SNS)に振り回されない
つまり、価値観が明確になると「お金」と「心」の両方が整っていくのです。
■ 人が価値観を見失う“3つの間違い”
多くの人が自分の価値観を見つけられないのは、以下の3つの誤解があるからです。
① 「価値観」と「目標」を混同している
② 内発的価値観と外発的価値観を区別できていない
③ 「何をやるか」ばかり考えて「何のために」を無視している
ひとつずつ解説します。
■ 間違いその1「価値観」と「目標」を混同している
ほとんどの人がここでつまずきます。
違いはこれだけ。
- 価値観=人生の方向(コンパス)
- 目標=途中のチェックポイント(距離)
価値観がずれた目標を設定すると、モチベーションは絶対に湧きません。
逆に価値観に沿った目標なら、何もしなくても勝手にやる気が湧いてきます。
もしあなたが今、
「どうすればモチベーションが続くんだろう…?」
と悩んでいるなら、その時点で“進む方向がズレている”ということ。
目先のモチベテクを探すより、
まずは価値観を明確にし、そこから目標を設定することが圧倒的に重要です。
■ 間違いその2 内発的価値観と外発的価値観を混同している
価値観には2種類あります。
● 内発的な価値観(自分の内から湧き出るもの)
- 成長したい
- 自由でいたい
- 人の役に立ちたい
- 好奇心を満たしたい
● 外発的な価値観(外から与えられた欲求)
- お金がほしい
- 尊敬されたい
- 承認されたい
- 有名になりたい
どちらも自然なものですが、外発的価値観だけに従うと…
- 一生迷い続ける
- 幸せになれない
という落とし穴があります。
なぜなら「外側の基準」は時代とともに変わるからです。
稼げる仕事、人気の職業、流行するSNS…
外部の基準に人生を合わせている限り、ずっと振り回され続けます。
一方、内発的価値観はほとんど変わりません。
だからこそ、軸として機能するのです。
■ 外発的価値観は“悪”ではない。奥にある本音を見つければOK
「外発的な価値観ばかりの自分はどうすればいいの?」
という人も安心してください。
外発的価値観が出てきたときは、
自分にこう質問します。
「それは何のため?」
たとえば、私には「有名になりたい」という外発的価値観があります。
そこで自分に問います。
有名になりたいのは何のため?
──「自分を受け入れられたいから」
さらに問います。
それは何のため?
──「人の目を気にせず、好奇心に従って生きられるから」
ここで初めて本質が見えました。
私の内発的価値観は『好奇心に従って自由に生きる』こと。
このように、外発的価値観は“奥にある本音への入り口”なのです。
■ 間違いその3 「何をやるか」ばかり考えて「何のために」を忘れている
多くの人は、
- どんな仕事がいいかな?
- 自分の天職って何だろう?
- 何が向いてるんだろう?
と「やりたいこと探し」ばかりに時間を使います。
しかしこれでは必ず迷います。
最も大事なのは、
「何のために働くのか?」
という問いです。
どれほど魅力的な仕事でも、
自分の価値観に反していたら続きません。
たとえば「自由」という価値観を持つ人が、
ガチガチに時間・場所に縛られた仕事を続けられるでしょうか?
絶対に無理です。
だからこそ、「何をやるか」より前に
「何のために生きるか/働くか」を明確にすることが本質なのです。
■ 価値観が明確になると、人生は勝手に整っていく
私の場合は「好奇心」が価値観なので、
どれだけお金をもらえる仕事でも、
ワクワクしないことは一切やりません。
その方が、結果として幸せに働けるし、成果も出る。
そして人生に迷いがなくなりました。
■ まとめ:価値観が明確になれば、迷いは0になる
価値観とは、あなたの人生の“基準点”です。
- 何のために生きるのか
- 何のために働くのか
- どんな選択をすべきか
- どこへ向かうべきか
- 何にYESと言い、何にNOと言うのか
これらすべては、価値観から導かれます。
価値観が曖昧なままでは、
他人の意見や広告の誘惑に振り回され、
モチベーションも不安定で、
人生に迷い続けてしまいます。
しかし、価値観が明確になると──
- 他人の目を気にしなくなる
- モチベーションが自然に湧く
- 行動が安定し成果が出る
- 無駄遣いが減り、お金も貯まる
- 幸せを感じられる
人生のすべてが静かに、でも確実に変わり始めます。
この記事が、あなたの価値観を見つけるきっかけになれば嬉しいです。
あなたが「心から納得できる生き方」に出会えますように。


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