ハーバード式「価値提案」の学びを日本人向けにまとめてみた
はじめに
アイデアはあるのに「これで本当にいいのかな…?」と自信が持てない。
私も同じ悩みをずっと抱えてきました。
本日出会ったのが、ハーバード・イノベーション・ラボの動画
「Value Props: Create a Product People Will Actually Buy」。
英語の動画ですが、内容はとても深くて、日本の読者にも絶対届けたいと思い、今日の記事にまとめました。ビジネスだけでなく、ブログ、SNS、YouTube、副業…あらゆる“創る人”に刺さる内容です。
1. 結論:売れるものには「価値提案」がある
動画の核心はとてもシンプルです。
✔ どんなに良いアイデアでも、価値提案がなければ売れない。
✔ 価値提案は「誰に・どんな問題を・どう解決するか」という約束。
企業やスタートアップが失敗するのは、アイデアが悪いのではなく「顧客が求める価値に合っていない」 から。
これは、ブログを書く私にも強烈に刺さりました。
どれだけ時間をかけて書いても“読者が求める価値”を外してしまったら届かない。
それは商品でも記事でも同じだと気づきました。
2. 誰のため?を最初に決める
ハーバード式の方法では、最初に 「For who?」 を徹底的に絞ります。
- 誰に届けたいのか
- その人はどんな不満を抱えているのか
- 何に困っていて、何を望んでいるのか
動画の例でも「全員に届ける」ではなく、『特定の不満を抱えた、特定の人』 に集中する重要性が語られていました。
これ、ブログにもそのまま使えます。
「誰でも読める記事」は、実は 誰にも刺さらない。
だから私は、この記事は“副業やものづくりで悩んでいる人”に向けて書いています。
3. 不満(課題)に向き合う:What & Why
価値提案とは、問題解決です。
人は不満があるからお金を払い、時間を使うから。
動画ではこんな問いをおいています:
✔ その人は何に不満を感じている?
✔ その不満は「軽い願望」なのか、「クリティカルな問題」なのか?
特に「must-have(必須)」の問題を扱うほど、プロダクトは成功しやすい、と断言していました。
例えば:
- “時間を節約したい” → まあ欲しい
- “毎日3時間も無駄になっている” → 必須
この差が、プロダクトの命運を分けます。
4. ユーザーと顧客を分けて考える
動画で一番印象的だったのはここ。
✔ 使う人(ユーザー)と、お金を払う人(顧客)は違うことがある。
これはビジネスの現実そのもの。
たとえば:
- 子ども(ユーザー)
- 親(顧客)
- 社員(ユーザー)
- 会社(顧客)
もしユーザーが気に入らなければ使われないし、顧客が価値を感じなければお金を払わない。
ブログやSNSでも同じで、
読む人(ユーザー)
シェアする人/商品を買う人(顧客)
この構造があると意識するだけでメッセージの精度は大きく変わると気づきました。
5. 実践チェックリスト:あなたのアイデアは売れる?
動画のフレームを、日本の読者が“すぐ使える形”に翻訳しました。
✔ あなたの価値提案チェックリスト(保存推奨)
① 誰のため?(For Who)
- 具体的な人物像まで言えるか?
- 「この人!」と言えるくらい狭くしているか?
② どんな不満・課題?(What / Unmet Need)
- その人は何に困っている?
- 表面的な悩みではなく、本質的な不満か?
③ その人にはどんな“良い未来”が訪れる?(Benefit)
- 解決したら、時間・お金・心・効率にどんな変化がある?
- その変化は「must-have」か?
④ 代替手段より10倍良い理由は?
- なぜ人はあなたを選ぶのか?
- 既存の解決法より“圧倒的に”良い点は?
この4つに「はい」と答えられれば、あなたのアイデアは大きな価値を持っています。
6. 私の感想:これは“創る人”全員に必要な学び
私はずっと「良い記事を書こう」「良いアイデアを出そう」と、自分側の視点 で考えがちでした。
でも大事なのは
読者が求める価値は何?
どんな不満を抱えている?
なぜ私の文章を読む必要があるの?
この視点だったんです。
価値提案は、モノづくりだけでなく文章、動画、副業、生き方…すべてに通じる考え方だと感じました。
7. まとめ
- 価値提案は、すべての創作の土台
- 「誰に」「どんな問題を」「どう解決するか」が核
- その価値は“must-have”レベルまで深掘り
- ユーザーと顧客は分けて考える
- チェックリストでアイデアを評価できる
この記事が、あなたのアイデアを前に進める小さな一歩になれば嬉しいです。今後も英語の動画や海外の知恵を、日本人向けに届けていきます。



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