先日、図書館に立ち寄った際に「絶対英語の耳になる!」という本を見つけて借りてみました。普段はTOEIC公式の携帯アプリで聞き取り練習をしていますが、この本に書かれている英語の音声変化のルールがとても興味深く、実際に音読しながら週末じっくり取り組んでみました。ネイティブ英語の発音の秘密を知ることで、より自然なリスニングができるようになると感じています。
英語のリスニングが苦手という方は多いですが、その理由のひとつに「音声変化の理解不足」があります。日常のネイティブ会話では、単語がくっついたり変わったりして聞こえることが多く、学校英語の教科書とはちょっと違うリズムがあります。この記事では、人気の教材『絶対英語の耳になる!』を中心に、その音声変化の仕組みや代表パターンを分かりやすく解説します。

音声変化とは何か?
英語の会話は単語を一つ一つはっきりと発音するのではなく、音と音がつながったり変化したりして流れるように話されます。これを「音声変化」と呼びます。この現象を理解し、慣れることがリスニング力アップの第一歩です。日本の学校英語ではあまり詳しく扱わないため、多くの学習者はここでつまずきがちです。
『絶対英語の耳になる!』の特徴と使い方
この本は英語の前置詞、代名詞、助動詞などの音声変化に焦点を当てており、50のルールに分けてネイティブ発音の実例を紹介しています。たとえば「on it」が「オニ」、「in her」が「イナー」と聞こえる理由がわかり、その練習音声を繰り返すことで自然な発音とリズムを身につけられます。
音声変化の代表的パターンを押さえよう
1. 連結(リンキング)
単語の終わりの子音と次の単語の母音がスムーズにつながる
例:「keep out」→「キープァウト」
2. 同化(アシミレーション)
近い音同士が影響しあい、音が変わる
例:「meet you」→「ミーチュー」
3. 脱落(リダクション)
発音される子音が省略されることがある
例:「stop」→「ストッ」
4. フラッピング(ら行化)
「t」や「d」が柔らかい「ら行」音になる(主にアメリカ英語)
例:「water」→「ウォーラー」
5. 弱形
助動詞や前置詞が弱く発音される
例:「I was born in Japan」の「was」や「in」
特に知っておきたい同化パターン
同化には3種類あります。
- 逆行同化:後ろの音が前の音を変える
例:「that pen」など - 進行同化:前の音が後ろの音を変える(頻度は少なめ)
- 相互同化:両方の音が新しい音に変わる
例:「Thank you」→「サンキュ」
「Did you」→「ディヂュ」
「Get you」→「ゲチュ」
この「t」や「d」と「y」が結合して「チュ」「ヂュ」に変わる音は、ネイティブが自然に話す上で頻繁に出てきます。
なぜ日本の学校では教わりにくいのか?
多くの学校教育は文法や単語の学習中心で、こうした細かな発音変化にはあまり時間が割かれません。そのため、教科書英語と実際の会話のギャップを感じることが多いのです。だからこそ、自分でこうした音声変化に慣れていくことが必要です。
音声変化を上手に学ぶコツ
- 本のルールを理解し、音声教材を繰り返し聴く。
- ゆっくりから始めて音読・シャドーイングに挑戦。
- 聞こえた音の変化に気をつけてノートにメモ。
- 実際の会話やTOEICアプリでもこれらの変化を意識する。

まとめ
音声変化のルールを意識して練習すると、ネイティブの英語がずっと聞き取りやすくなり、会話もスムーズになります。特に「絶対英語の耳になる!」は、そのルールを体系的に学べる良書としておすすめです。TOEICの勉強に加え、よりリアルな英会話にチャレンジしたい方に最適な教材です。ぜひこの本と一緒に、ネイティブに近い発音とリズムを身につけてみてください。


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