グローバルな現場で働くなかで気づいたことがあります。
キャリアの安定・不安定よりも、今ここで何を掴めるかの方がはるかに大事だということ。
語学もサバイバルスキルも、環境が変わればまたゼロから磨き直し。
けれど、どんな場所でも強くやさしく働くために、ひとつだけ共通して必要な力があります。
それが、上司をマーケティングする力です。
■ なぜ 上司のマーケティング が必要なのか
過去、私はどうしても馬が合わない上司と契約を解消したことがあります。
それはお互いにとって最善の判断でしたが、できれば避けたいことでもある。
ただし、致命的に合わないケースは脇において、
ほとんどの職場では、上司との関係性を整える努力が自分の働きやすさを左右すると感じています。
上司をマーケティングするというのは、こういうことです：
- どんなタイプが苦手なのか
- どんな環境でキャリアを積んできた人なのか
- 何に価値を置くのか（スピードなのか、丁寧さなのか、プロセスなのか結果なのか）
- 外資系と国内企業では“当たり前”がまったく違うこともある
つまり、相手の文脈を知ることで、話が通りやすくなる。
■ 上司は攻略する相手ではなく理解して共存する相手
ここで大事なのは、迎合することでも、我慢して従うことでもありません。
私が言いたいのは、
上司の取扱説明書をつくると、余計な摩擦を減らせるというシンプルな事実だけです。
マーケティングとは、本来、相手を知り、価値が届くよう調整すること。
職場でも同じで、相手の言語から状況判断の癖まで理解すると、
なぜ急に不機嫌？なぜこれは通らないの？という謎が減っていきます。
■ グローバル環境で気づいたこと
海外の現場でも、日本の企業でも、
共通して大切なのは 文化の翻訳 と 相手のキャリア背景への敬意 でした。
上司の価値観も、その人が歩いてきたキャリアの国の影響を強く受けています。
だからこそ、まず知ること。
知った上で距離感を調整すること。
それが、どんな環境でも自分を守りながら前に進むための、小さなサバイバルスキルだと思っています。
■ おわりに
私はいつか、自分の経験が誰かのヒントになれば、と考えています。
今の現場でうまくやるために、
相手を知るという当たり前のようで難しいことを丁寧に続けていく。
それは語学とも、異文化理解とも、キャリアの持久力ともつながっています。
グローバルな環境で働く人にとって、
上司をマーケティングする力は、意外と強い味方になる-そんな気づきを、今日は共有しました。
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