英語学習の合間に出会った Harvard i-Lab の示唆
英語の勉強を兼ねて、海外のYouTube講義から「仕事に活かせる視点」を拾うのが習慣になっています。その中でも、Harvard i-Lab の 「Startup Secrets: Business Model」 は特に深く刺さりました。
この講義から得た本質的な学びを、日本のビジネスパーソン向けに整理して共有します。
企画・戦略・マーケティング・プロダクト・副業など、何かをつくる立場の人には必ず役立つ内容であれば幸いです。
1. ビジネスモデルとは「価値をつくり、届け、捉える」仕組み
動画では、ビジネスモデルを次の3つの連動として説明していました:
- Create:価値をつくる
- Deliver:価値を届ける
- Capture:価値を捉える(収益化)
私自身、企画やプロジェクトを考えるとき Deliver に意識が偏りがちでしたが、
Capture の設計まで踏み込めてこそ「継続可能なモデル」になる。
これはどの仕事にも共通する視点だと感じました。
2. ターゲットは「属性」ではなく「ジョブ」で定義する
Harvard i-Lab が強調していたのは、Jobs to Be Done(JTBD) の考え方です。
顧客を「年齢・性別・職業」で切るのではなく、その人が何を達成したいのか(ジョブ)
で定義する。
- 時間を節約したい
- ミスを減らしたい
- 判断の質を上げたい
- 新しいスキルを効率的に得たい
動画では、顧客が今どんな代替手段を使い、どんな不満を抱えているかを徹底的に把握する重要性が語られていました。この視点は企画にも文章制作にも動画にも、幅広く応用できます。
3. 破壊的価値提案の条件
講義では、強いビジネスモデルの特徴として次が挙げられていました:
- 既存の代替手段より圧倒的に優れている理由がある
- 顧客が試しやすい(低リスク・低コスト)
- 顧客がまだ自覚していない「真のジョブ」を満たす
- スケールを前提に設計されている(ネットワーク効果・プラットフォーム構造等)
特に印象的だったのは、
「顧客が自覚していない不満を掘り当てる力」
これはどの職種でも成果を左右するスキルだと感じました。
4. Value Capture(収益化)設計は盲点になりやすい
Deliver(届ける)までは考えるのに、
「どのタイミングで顧客は価値を感じ、お金を払うのか」
この視点が抜け落ちるケースは実務でも多いと動画では指摘されていました。
- 価値の「ピーク」はどこか
- 継続的な収益構造になっているか
- スケールすると利益率がどう変化するか
個人の副業でも、この視点があるかどうかで成果の出方は大きく変わります。
5. 実務で使える4ステップチェックリスト
動画内容を、現場でそのまま使えるよう再構成しました。
✔ ① 誰のどの“ジョブ”を解決するのか
属性ではなく、達成したい目的を定義する。
✔ ② 代替手段と不満を把握しているか
顧客は現状どうやって問題を乗り越えている?
✔ ③ あなたの価値は“圧倒的に優れている”か
スピード・コスト・精度・リスクのいずれで勝っている?
✔ ④ 価値をどこで回収するのか
収益ポイント・継続性・スケール構造は?
これは企画書にも副業アイデアにも、文章構成にも使えるフレームです。
おわりに
英語で学ぶと、日本語だけで情報を集めている時とは違い、「概念の捉え方」そのものが変わる感覚があります。
今回のHarvard i-Labの講義は、「価値の作り方」を一段深いレベルで理解するきっかけになりました。
同じように海外から学びを持ち帰りたい人、日々の仕事の質を上げたい人に、何か一つでもヒントになれば嬉しいです。



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