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自己理解型お弁当ダイエット 体を大切にすることから、人生は変わり始める

学び・心地いい生活のヒント

子どもの頃、母から言われた言葉が今も記憶に残っています。
「お姉ちゃんは太ってるのに、あなたは痩せてるのにかわいくない」。
その一言で、私の心の中に深い傷ができました。

比べられるたびに、「私は何をしても“かわいくない”んだ」と思い込むようになりました。

やがて私は、食べることが怖くなり、
「痩せなきゃ」「もっとよく見られなきゃ」と自分を追い込むようになりました。
体も心もボロボロになっていった時期もあります。
そして、健康のために保険適用の範囲で骨の手術を受けるほど、「見た目」に人生の重心を置いてしまっていたのです。


◆ “我慢”ではなく、“理解”から始めるダイエット

そんな私が少しずつ変わり始めたのは、
自己理解型ダイエット」という考え方に出会ってからです。

それは、食べないことで体を小さくするのではなく、
自分の体を観察し、理解して、仲良くなるという方法。

たとえば、
・朝にパンを食べると眠くなる
・夜遅くに食べても体重は変わらない
・ストレスを感じた日は甘いものを欲しがる

そうやって、“どう食べたか”よりも“食べてどう感じたか”をメモすることから始めました。
驚いたのは、私の体がとても素直に反応してくれること。
観察していくうちに、「この体を責めるより、理解した方がいい」と自然に思えるようになったんです。


◆ お弁当がくれた「自分を大切にする時間」

いつの間にか食事がただの“義務”になっていました。
でも、お弁当を作るようになってから、
「今日は自分にどんなごはんを作ろう?」と考える時間が、
自分を大切にする小さな儀式になりました。

朝の短い時間、好きな食材を詰めるだけで、
少しずつ気分も整っていく。
そして昼休み、自分で作ったお弁当を食べながら、
「今日もちゃんと自分をいたわれているな」と思えるようになりました。

それは、“我慢”でも“努力”でもなく、
“自分と仲直りする”ような感覚
でした。


◆ 体を大切にすると、世界の見え方が変わる

不思議なことに、自分の体を大切に扱うようになってから、
まわりの人の態度も少しずつ変わっていきました。

以前は、誰かに何かを言われるたびに傷ついていました。
でも今は、「私の体を尊重している人」と「そうでない人」が、自然と見分けられるようになりました。

人って、自分が自分をどう扱うかで、
他者からの扱われ方も変わるんだと実感しています。

体を雑に扱っていた頃は、
他人からも雑に扱われるような関係を選んでしまっていた。
でも、自分の健康を大事にし始めてから、
「大切にしてくれる人」が周りに増えたんです。


◆ 自己理解型ダイエットの3ステップ

  1. 観察する
     食べた後の体調や気分を一言メモ。
     “今日の体はどんな声を出しているか”に耳を傾けてみる。
  2. 調整する
     「これを食べちゃダメ」ではなく、「これを食べると楽になる」を探す。
     食べることを“罰”から“会話”に変える。
  3. 認める
     調子が悪い日もある。食べすぎる日もある。
     でも、それも全部「私の一部」だと受け入れる。

◆ “きれい”は、比べるものじゃない

今でも、きれいな人を見るとうらやましいと思うことがあります。
でも、その感情を否定しなくなりました。
“私も自分のペースで整えよう”と、静かに思えるようになったからです。

美しさは、鏡の中だけで作られるものではありません。
食卓の上、キッチンの時間、そして自分を思いやる日々の積み重ねの中に生まれる。


◆ 終わりに:“食べることは、自分を大切にすること”

私は長い間、「かわいくない」「足りない」と言われ続けた言葉を信じてきました。
でも今は、その言葉の呪いを少しずつ手放しています。

自分の体を理解し、大切に扱うようになると、
不思議と他人からも同じように扱われるようになります。

“食べることは、自分を大切にすること。”
そして、“自分を大切にすることは、世界から大切にされること”につながる。

お弁当を作るたび、私は少しずつ自分を取り戻しています。
今日もこの体に、「ありがとう」と言えるように。

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